中国を中心に新型コロナウイルスの感染者が増加していることから、人々が感染予防に関心を示し、マスクなどの需要が高まっていると報じられているが、中央物品サービス価格委員会の委員長であるチュリン商務相は2月3日、同委員会がマスクとアルコール除菌液などを価格統制の対象とすることを決め、これについて4日の閣議で承認を求める意向だと明らかにした。
マスクなどが価格統制品とされると、製造業者、流通業者、輸出入業者は国内取引局に対し生産コスト、販売価格、生産量、輸出入や在庫の量などを報告する義務が生じ、また、500個以上輸出する場合は事前に同局の許可が必要となる。
チュリン商務相によれば、新型コロナウイルスの感染拡大が報じられてからタイ国内ではマスクやアルコール除菌液などの月間需要が2倍近くに増えており、需要増に伴う価格上昇を防止するために価格統制品とすることが必要になったとのことだ。
(バンコク週報 2020年2月4日)