新型コロナウイルスワクチンの接種を済ませた外国人旅行者を検疫隔離なしで受け入れるプログラムを今月1日に開始したタイ南部プーケット県が新型コロナの感染再拡大の兆しを受け、行動制限の強化に乗り出した。
7月27日から8月2日まで県内の大規模ショッピングセンター(SC)「セントラル・プーケット」を閉鎖、8月16日まで教育機関の対面授業を中止する。
プーケットはすでに、パブ、バー、カラオケ店などの閉鎖、レストランでの酒の提供時間制限(午後9時まで)、スーパーマーケット、コンビニエンスストアの営業時間制限(午前4時~午後11時)などの措置をとっている。
タイ政府はタイ入国・帰国時にホテルなどでの14日間の検疫隔離を義務付けているが、基幹産業であるインバウンド観光の復活を目指し、今月からプーケット県で、新型コロナワクチンの接種を済ませた外国人旅行者を検疫隔離なしで受け入れるプログラム「プーケット・サンドボックス」を始動した。
このプログラムで26日までに外国人1万1806人が来タイし、このうち26人がプーケットでの入国時の検査で新型コロナ陽性となった。
プーケット県で報告があった新型コロナ感染者(「プーケット・サンドボックス」を除く)は4月1日~7月27日915人、7月26日28人、27日26人だった。
(newsclip.be 2021年7月27日 16時31分)