タイ首相府のトライスリー・トライサラナクン副報道官は2022年7月6日、観光・スポーツ省がホテル経営者に、外国人観光客にはパンデミック前と同様の料金を請求し、地元客には割引料金を適用する二重価格構造を導入するよう要請する予定と明らかにしました。
外国人料金導入というタイ政府の提案を受けてタイのホテルの業界からはとして、反対する意見が出てきています。
タイホテル協会のMarisaSukosol Nunbhakdi会長は、ホテルの宿泊料金は常に市況に基づいて変動するため、二重価格のアイデアは「非現実的」であると述べました。
クラビ観光評議会のCharintipTiyaphorn会長は、国籍に関係なく、誰もが顧客として平等に扱われる必要があり、二重価格はタイの観光イメージに対する否定的な認識を引き起こす可能性があると延べました。
「バンコク・マリオット・マーキス・クイーンズパーク」のNutnicha Limpanasumarn氏も、二重価格は不公平。タイ人であろうと外国人であろうと皆同じ料金を払うべきでと述べています。
シェラトンホテルの代表であるGuntapitch Rodpun氏は、シェラトンのような国際企業は、顧客の国籍に基づいて価格設定ポリシーを変更する可能性は低いと述べました。
なお、観光・スポーツ省ピパット・ラチャキットプラカーン大臣は、政府はホテルに多くの議論を呼んでいる二重価格提案の実施を強制しないだろうと述べているとのことです。
どうやらタイのホテルでの外国人料金の導入は、実施される可能性は低そうです。
(タイランドニュース 2022年7月9日)
