パタヤ沖ラン島は、1日の観光客の大幅な増加により水不足に陥っています。2023年4月13日にタイ国営メディアNNTが伝えています。
パンデミックによって長らくも制限されていた観光業が復活したことで、パタヤ沖のラン島には、タイ人や外国人の観光客が毎日約10,000人も訪れるようになりました。しかし、この急激な増加によって、イーストウォーター社から1日あたり約300立方メートルの処理水を供給されている島の水源に負担がかかっています。
この水不足に対応するため、ラン島の事業者は、1立方メートルあたり70~150バーツで本土の民間業者から処理水を購入することになりました。緊急的な措置として、イーストウォーター社に対してラン島への水の供給量を1日あたり1,000立方メートルに増やすよう要請する計画も進められています。
また、パタヤ市副の市長によると、ラン島の水不足問題に対しては、数年前に検討されたものの実現しなかった海底パイプラインを再度検討する予定だとのことです。
ラン島では水不足が深刻な問題となっており、地元企業や住民からは不安の声が上がっています。観光客が増えることで、水の供給量に限界があることが明らかになっているため、ラン島の住民や観光客に持続可能な水の供給ができるような解決策が必要とされています。
(タイランドニュース 2023年4月14日)
(photo by 絵夢座)