タイ国政府観光庁(TAT)によると、2024年の観光業は北東アジア市場で依然として厳しい状況にあり、日本や中国からの訪問者はパンデミック後も完全には戻っていません。2024年11月2日にタイの英字紙Bangkok Postが伝えました。
TATのターパニー・キアットパイブーン総裁は、北東アジア市場の動向について、韓国と台湾はそれぞれ2019年と比較して収益が108%、149%増加し、観光客数はそれぞれ190万人、100万人に達する見通しとしています。しかし、通常最大の供給市場である中国は、2024年の収益が2019年レベルの65%にとどまり、3480億バーツに達する見込みです。同様に、日本は2019年レベルの60%で560億バーツ、香港は88%で380億バーツとなると予測されています。
これらの3市場は、北東アジアにおいて最も低い収益回復を示しており、2024年には2019年の水準の74%に達すると推定されています。
一方で、パンデミック後に最も顕著な成長を遂げるとされているのは中東市場です。2019年の水準の166%に達し、950億バーツの収益を生むと見込まれており、サウジアラビアとの外交関係再開が過去5年間で634%の成長を促しています。
ヨーロッパ市場も収益成長が見込まれており、2019年レベルの112%に達し、約5000億バーツに達すると予測されています。中でも東ヨーロッパは143%増を記録し、この地域ではロシアが1250億バーツで収益のリーダーとなっています。
2024年第4四半期には、北東アジア市場の収益がパンデミック前の水準の76%に回復する見通しです。北東アジアからの旅行者は引き続き多くの訪問者を生み出し、第4四半期には289万人の到着が予測されており、これに続くのは東南アジアで、この期間中に300万人の到着が見込まれています。
(タイランドニュース 2024年11月3日)