タイ東部チョンブリ県パタヤ市の南部にある射撃場が、近隣住民に深刻な影響を与えているとして、市当局が現地調査を実施し、一時的に営業を停止させる指示を出しました。この射撃場は住宅街に隣接しており、住民は約4か月間にわたり断続的な射撃音や安全性への懸念を抱えてきたといいます。
一部の住民によると、射撃場が建設される際、地域住民への事前説明会は行われなかったとのことです。当初はエアソフトガンの練習場として説明されていたものの、実際には実弾を使用する射撃場であることが判明しました。射撃音が日常的に響く中、弾丸が住宅に届く可能性を恐れ、一部の家族は自宅で生活することを避ける状況にもなっているとのことです。
住民からの苦情を受け、パタヤ市の副市長を含む関係機関が射撃場を調査した結果、射撃場が営業許可証を提示できないまま運営されていることが分かりました。射撃場内には鉄板や紙の標的が設置され、弾道の遮断にはブロック塀や土塀が使用されていましたが、これが安全基準を満たしているかどうかは不明とされています。
調査の結果、副市長は射撃場の営業を一時停止し、必要な許可証が確認されるまで射撃練習を中止するよう指示しました。また、使用されている銃器や弾薬の許可状況、建物の使用許可の有無についても徹底的な調査を行うと発表しました。違法行為が確認された場合には厳しい法的措置を講じる方針を示しています。
この問題に対し、住民からは早急な解決を求める声が上がっています。市当局は地域住民の安全確保を最優先に、再発防止に向けた取り組みを進めるとしています。
(タイランドニュース 2024年11月24日)