バンコク都内とスワンナプーム空港を結ぶエアポートリンクが必要とされる車両の
オーバーホールを行わないで運行を続けているという民主党のサマート前下院議員から指摘があり、
安全性への懸念が浮上した。
エアポートリンクは、車両のほとんどが走行距離が120万キロを超え、
本来なら今年4月から1年程度かけ、順次オーバホールを行う必要があった。
タイ国鉄の子会社でエアポートリンクを運営するSRTエレクトリファイドトレインは、
13日に記者会見を開き、前議員の指摘を大筋で認めた。
その上で、車両を製造した独シーメンスとブレーキを納入した独クノールブレムゼに早急に点検、
修理を依頼して当面の安全性を確保し、2015年10月から、3.8億バーツ(約12億円)を投じ、
オーバーホールを行うと説明した。
エアポートリンクは翌14日午前7時から9時にかけ、バンコク都内のマカサン駅(シティターミナル)と
スワンナプーム空港間をノンストップで運行する特急列車「マカサンエクスプレス」の運行を突然取り止め、
特急車両を各駅停車として運行した。
各駅の利用者が多いためだとしている。
15日は通常運行に戻す予定だという。
※2014年4月13日から大規模な車両整備の為にマッカサン駅直行エクスプレスは運航停止中