タイ国際航空の上半期売上高は、タイの政治混乱、
治安悪化を受け、旅客数が17.3%減の423万人に落ち込んでいる。
搭乗率は、前年同期の70.5%から63.5%に低下した。
上半期の最終損益は、102.7億バーツの赤字。
タイ航空は、格安航空との競争などで昨年120億バーツの赤字を計上した。
今年から来年にかけては、ジェットスター、エアアジア、ノックスクートが相次いで
バンコク―日本路線に就航し、競争がさらに激化する見通しだ。
タイ航空は危機的状況を乗り切るため、年内に売り上げを30億バーツ増やす一方、
コストを40億バーツ削減する必要があるとみている。
コスト削減では早期退職制度で人員を900人以上削減するほか、
幹部51人に月7万―7万5000バーツ支給している通勤手当の減額などを検討中だ。