KATEのバンコクガイド管理人ブログ

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【ニュース】タイの警察汚職、軍事政権摘発本格化

半年前のクーデターで実権を握ったタイのプラユット軍事政権が、
警察幹部による汚職の摘発を本格化させている。
これまで「公然の秘密」「聖域」とされてきた警察汚職に切り込み、
国民の支持獲得を図るとともに、
政敵であるタクシン元首相派の影響力が強いとされる警察を
締め付けて権力基盤を固める狙いがあるとみられている。

25日、タイ警察のソムヨット長官は、
バンコクの警察本部で会見し、
ポンパット前中央捜査局長ら警察幹部3人を不敬罪資金洗浄容疑で逮捕したと発表した。

タイ英字紙ネーション(電子版)などによると、
3人の容疑は、違法賭博や石油密輸、部下へのポスト配分などをめぐる収賄
賄賂を要求する際、王室関係者とのつながりを示唆したとして、不敬罪にも問われた。
政府幹部が最長で禁錮15年を科せられる同罪により摘発されるのは異例だ。

警察は、ポンパット容疑者宅など十数カ所を家宅捜索し、
現金や宝飾品など20億バーツ(約72億円)以上を押収。
別の警察官4人と同容疑者の親族など民間人10人も逮捕した。


タイの警察は、汚職や犯罪への加担など、
「最も腐敗した機関のひとつ」(ロイター通信)とみなされている。
タクシン氏の支持母体でもあり、昨年秋からの反タクシン派デモでは抗議対象にもなった。
軍事政権は、タクシン派を排除する形で選挙制度改革などを進めており、
警察汚職の摘発もタクシン派の影響力排除を狙った側面がありそうだ。