2015年5月8日、タイ国営鉄道が発表した所として、
市場の中を列車が走る事で有名なメークロン線を、
軌道の改修工事のため今月13日から11月8日までの
180日間休業すると、タイの各メディアが報じた。
狭い通路がひしめく市場で、
突然日よけの傘テントが折り畳まれ、売り場の台が引き寄せられる。
しばらくすると店の軒先を今にもぶつかりそうな位にギリギリで列車が市場の真ん中を走り抜けて行く。
列車が通り過ぎた後、折り畳んだ傘を元に戻し、何事も無かったかのような喧噪に戻っている。
そんな光景が名物として、タイを代表する観光名所にもなっているメークロン市場。
この列車はサムット・ソンクラーム県バーンレムからメークロン駅に至る路線が、この度改修工事される。
工事は、古くなった軌道に盛り土を追加して、
洪水への対策も兼ねて行われる。
期間中、バーンレム駅からは、車での代行輸送が行われる。
この市場へ通じる路線は
バンコク西部ウォンウェンヤイからサムット・サーコーン県マハチャイまでの区間と
ターチン川を挟んでサムット・ソンクラーム県バーンレムからメークロンに至る、二つの路線に分かれている。
今回の改修工事では、ウォンウェンヤイからマハチャイまでの区間は営業を続ける。
市場の近郊には、アンパワー水上市場もあり、
バンコクから約4時間もかかるものの、1日数本しか無い列車は観光客に人気だ。
工事休業期間中は、ツアーバスや戦勝記念塔などから出ているミニバスで訪れる方が便利だろう。
しかし、傘を畳む光景は、この期間は見ることはできない。