「急性の心疾患が死因」との軍当局の説明を信じずに
「厳しい懲罰が死を招いた」と疑った遺族が、
火葬直前に士官の遺体を密かに運び出し、民間機関に検視させたところ、
脳、心臓、肺、肝臓、腸などが取り除かれて
頭蓋骨の中にティッシュペーパーが詰められていたことが判明。
これがマスコミで大きく取り上げられることになったが、
プラユット首相は11月23日、軍では規律を守るために
規律違反に対する懲罰が必要であると指摘し、懲罰に批判的な意見に反論した。
元陸軍司令官のプラユット首相によれば、
首相自身も軍人として規律を守るよう厳しく教育されてきたのであり、
このようなことは外国の士官学校でも当たり前。
一方、国家人権委員会のアンカナ委員は、
「反拷問法案が可決されて法律が施行されれば、
士官など軍人に対する懲罰は拷問とみなされることになろう」と指摘している。
なお、遺体から臓器が取り除かれていたことについて、
関係当局は、「さらなる検査のために行った」と説明。
23日に臓器が遺族に返還された。
（バンコク週報 2017年11月24日)
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