タムルアン洞窟は、正確にはタムルアン・クンナームナーンノーンとされており、「眠れる姫の洞窟」という意味を持つ。この名は、次のような言い伝えによって名付けられたという。
遥か昔、この地に君臨した王様の姫が、厳しい階級制度の掟を破って、平民の男と恋に落ちた。身籠った姫に激怒した王が、男を処刑。絶望した姫は自害し、その血がメーサイ川となり、身体は山となった。洞窟はちょうど、その秘部にあたるという。その為、中に入る際には必ず祈りを捧げないと、洪水となり殺されてしまう。
この話は、今でも年長者を中心に信じられており、子ども達にも伝え言い聞かせているというが、今時の子ども達の中には信じようとしない子が増えていたという。熱心な仏教徒であるタイの人々は、こうしたアミニズム的な言い伝えも深く信じているが、若い世代には薄れつつある。しかし、今回の一件をきっかけに昔からの言い伝えには、必ず何かの意味があるということを思い知ったようだ。
タム(洞窟という意味)という言葉は、女性器を表す隠語としても使われているが、決して良い意味では使われていない。
(GLOBAL NEWS ASIA 2018年7月12日 09時15分)
個人でタイ旅行を計画した際に1つのサイトで情報収集出来なかったので旅行者目線でタイ・バンコク情報サイト「KATEのバンコクガイド」を立ち上げています。