プラユット陸軍司令官は、13日の記者会見で、
前政権が導入した事実上のコメ買い取り制度である「コメ担保融資制度」
を今回の収穫期で終了すると言明した。
同制度は、タクシン元首相派の目玉政策の一つで、政権発足直後の2011年10月に導入された。
市価の約４割高で政府がコメを買い取ったため、タイ米は価格上昇で輸出量が激減し、
2012年には1981年以来初めてコメの輸出世界一の座から転落した。
また、前政権がコメの国際価格の上昇を待ってコメの売却を遅らせた結果、膨大な在庫が積み上がったいる。
コメ担保融資制度は、IMFからも財政負担が重い割に政策効果が低いと批判を浴びており、
同制度による最終的な損失額は5000億バーツ近くに上る見通しだ。
買い取り資金の大半が精米業者、輸出業者、政治家、大規模農家にわたり、汚職の温床になっているという指摘もあった。
