タイは再生可能エネルギーの導入が進んでいる。
同国エネルギー省によると、
再生可能エネの発電容量は、昨年の728万キロワットから、
今年末には920万キロワット以上に拡大する見通しだ。
同国は現在、電源の約65%を占める天然ガスの割合を低減させるため、
再生可能エネの導入を加速している。
現地紙バンコク・ポストなどが報じた。
今年5月時点の再生可能エネは、
水力が300万キロワット、
バイオマスが250万キロワット、
太陽エネルギーが130万キロワットなどとなっている。
さらに今後、太陽エネ130万キロワットに加え、
バイオガスなどが追加される予定だ。
一方で、再生可能エネの導入推進には課題も山積する。
同国は送電網の整備が遅れており、2016~18年にかけて拡大する送電網は
わずか80万キロワット分で、再生可能エネの導入も滞ると予測される。
そんななか、タイ発電公社は向こう5年間で、
3000億バーツ(約1兆620億円)を投じ、
19年以降に超高圧電線網の整備を図るなど、
同国は今後、送電インフラ整備にも注力する。
同国の再生可能エネルギー開発計画によると、
36年までに、電源に占める再生可能エネの割合を
現在の8%から40%に引き上げるとしている。