バンコク中心部ラチャテウィー区にある陸軍運営のプラモンクットクラオ病院で
5月22日午前10時ごろ、何者かが仕掛けた爆弾が爆発して25人が負傷し、
うち1人が重体となっている事件で、チャルムチャイ陸軍司令官は同日、
爆発で釘が飛散する仕掛けになっていたことから単なる脅しではなく
殺傷が目的との見方を示すとともに、「非常に悪質だ。戦時でも病院は攻撃しない。
負傷者のほとんどが高齢者と病人」と犯行を厳しく非難した。
今回の事件は、陸軍が2014年5月22日にクーデターで
当時のインラック政権を倒してからちょうど3年となる日に起きたことから、
軍事クーデターに反対する勢力の仕業との見方が出ているが、
関係当局によれば、4月5日と5月15日にバンコクで起きた
爆弾事件（それぞれ2人が負傷）と今回の爆弾事件の関連が疑われるという。
チャクティップ警察庁長官は、これら3事件について
「爆弾のはんだ付の特徴が同じであり、同一犯によるもの」としている。
また、軍部に批判的な姿勢をとっているタクシン支持団体
「反独裁民主戦線（UDD）」のチャトゥポン議長は、
「今回の爆弾攻撃は野蛮な行為だ。
我々はまったくかかわっておらず、関与を疑われてもなにも怖くない」と話している。
（バンコク週報 2017年5月23日)
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