世界銀行の2023年6月のタイ経済モニターは、タイの経済回復が加速すると予想していることを示しています。同銀行の2023年のタイのGDP成長率の予測も、予想を上回る外需により3.9％に上方修正されました。タイ国営メディアNNTは2023年7月9日にこれを伝えました。
タイ政府のアヌチャ報道官によれば、この進展を認め、プラユット首相が経済回復を確実にするために尽力している関係者に感謝の意を表明したことが明らかになりました。アヌチャ報道官は、首相が経済状況の継続的な評価に基づく景気刺激政策に自信を持っていると付け加えました。この政策はタイ経済の強化を目的としており、世界銀行の予測修正はその結果を反映したものでした。
世界銀行は、高い内需と観光収入を背景に、タイの経済成長が2023年第1四半期に4.5％回復したと指摘しています。報告書によれば、経常収支は過去2年間の赤字から反転し、物品とサービスの両方の貿易の改善により、2023年にはGDP比2.5％でプラスに戻ると予想されています。
一方、観光、貿易、接客業に関連するセクター全体で回復が続いており、労働市場の状況も改善していると述べられています。報告書はさらに、失業率が1.1％で、前年同期の1.5％から低下したと指摘しています。
観光スポーツ省によると、年初から1,240万人以上の外国人観光客がタイを訪れ、タイに約5,000億バーツの収入をもたらしています。
アヌチャ報道官は、世界銀行の報告書ではタイ経済が2024年に3.6％、2025年に3.4％拡大すると予測していると述べました。しかし、成長が世界経済の予想を下回ったり、気候変動などのさまざまな課題があるため、回避しなければならないリスクについても警告しています。
（タイランドニュース 2023年7月10日）
