バンコク大量輸送公社(BMTA)は2025年9月26日、現在運行しているノンエアコン路線バス1,520台を段階的に廃止し、電気バス(EV)へ全面的に切り替える方針を発表しました。切り替え後も運賃は現行と同じ一律8バーツを維持します。
2026年9月から順次EVバスを導入
BMTAが保有する車両は合計2,883台で、そのうち約半数が老朽化したノンエアコン車です。これらをすべてEVバスに置き換える計画で、初回の導入は2026年9月を予定しています。その後、段階的に新車を投入し、2027年までに全車両をEV化する見通しです。
年間約14億バーツを削減、環境改善にも期待
EV化によって、燃料費と修繕費の削減が期待されています。BMTAによると、年間で約14億4,200万バーツのコスト削減が可能となり、燃料費は約7割、修繕費はほぼ全額を抑えられる見込みです。排出ガスの削減にもつながることから、環境対策としての効果も期待されています。
運賃8バーツは据え置き、移行期間も従来通り
EV車両の導入期間中も、現在のノンエアコン車と同様に運賃8バーツを据え置く方針です。政府は今後、生活費負担の軽減策や運賃体系の見直しを進めながら、公共交通サービスの利便性と品質向上を目指します。
(タイランドニュース 2025年9月27日)
