タイは、今年の国内総生産（GDP）成長率が3.3%となり、
昨年の2.8%から加速する見通しだ。
同国の財務相幹部によると、政府のインフラ整備への支出増などが要因。
来年は、同国のGDPの7割を占める輸出も回復に向かい、
さらに加速して3.4%になると見込まれる。現地紙ネーションなどが報じた。
同国は、国民が厚い信頼を寄せていたプミポン国王が
10月13日に逝去し、全国的に自粛ムードが広がった。
しかし同幹部は、政府が道路整備や水関連事業、輸送インフラ整備などへの
公共投資を増加させてきたことに加え、
外国から訪れる旅行者も堅調に推移していると指摘。
個人消費についても、サービス業の雇用増と全体的な所得増が
続いていることから、年末にかけて勢いが増すとみている。
また、今年は0.5%減と4年連続の縮小が見込まれる輸出が、
来年は外需の回復などにより1.8%の増加に転じる見通し。
同幹部は、年後半にかけて輸送インフラ整備を加速させるなど
政府が引き続き経済活性化に注力するとし、
こうした流れを受けて国内企業の業績も上向き、内需拡大を後押しすると予想した。
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