タイ国政府観光庁(TAT)は2017年11月から19年1月までの14ヶ月間を
「アメージング・タイランド観光年2018」として、全世界からの誘客を強化する。
「ツーリズムEXPOジャパン2017」にあわせて来日したTAT副総裁の
シースダー・ワナピンヨーサック氏は、
「中・高所得層でタイを訪れたことのない人々に重点を置く」と
プロモーション方針を説明。
働き始めた若い女性や大学生なども取り込む考えを語った。
「観光年」に伴い、タイでは受入体制の強化に取り組んでいるところ。
同氏によれば、10月から観光警察の組織を
「部」から「局」に格上げして予算を増やし、警察官を年末までに1000人増員。
監視カメラの設置台数も7割増やすなど、安全対策を強化する。
また、ゲートウェイとなる空港の受入人数の増加をめざす方針で、
バンコクのスワンナプーム空港を拡張して、
年間旅客数を現在の4500万人から、19年までに6000万人に拡大する。
プーケット国際空港についても、
現在の1250万人を22年には2500万人にするという。
同氏はそのほか、20年近く利用しているタイ旅行のブランド
「アメージング・タイランド」を今後も利用する考えを示しながらも、
新たなコンセプトとして
「Open to New Shades of Thailand(タイの新たな側面の発見)」を
加えることを説明。
「よく知っている観光地でも、見方を変えると価値が生まれる」と語るとともに、
現地で体験できる独自の体験を訴求する方針を示した。
例えば、バンコクではウォーキングツアーやトゥクトゥクを利用しての屋台巡り、
夜に王宮の跡地を巡るサイクリングツアーなどを訴求する。
TATによれば、16年の訪泰日本人旅行者数は前年比4.6%増の約144万人。
17年1月から7月までの累計は
6.5%増の85万9710人で、通年では5.86%増の150万人、
観光収入は11.5%増の650億バーツ(約2231億円)を見込むという。
18年については観光収入の目標のみ開示しており、
17年見込み比7.7%増の700億バーツ(約2403億円)をめざす。
(Travel vision 2017年11月1日)
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