カンボジア・タイ間の移動時間の削減と貿易の促進を目的とした同区間の復旧工事には、アジア開発銀行が2009年に1300万ドル(約14億円)を出資した。
カンボジアのスン・チャントル公共事業・運輸相は、北西部ポーサット州からプノンペンに向かう列車が4日朝に運行したと表明。また、カンボジア・タイ両国間の残りの区間についても工事終了の見込みを指摘し、「今日はわが国にとって歴史的な日となった」と述べた。
列車が国境を越えるには、今後カンボジア・タイ両国が合意を結ぶ必要があるが、スン・チャントル氏によると両国はすぐにでも合意を結びたい意向だという。
カンボジアの鉄道の大半はフランス植民地時代に建設されたもので、冷戦時代の長年にわたる激しい内戦によって多くが損傷を受けた。
今回復旧したポイペト近郊の48キロの区間も1973年、内戦で破壊されていた。
カンボジアには、タイと国境を接する北部から南部の海岸まで延びる600キロ超の路線がある。
(JIJI.COM 2018年7月6日 12時35分)
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