タイ運輸省陸運局は無免許運転の罰則を大幅に強化する方針だ。
現行の1979年自動車法では、無免許運転の罰則は禁錮1カ月以下、罰金1000バーツ以下、免許不携帯の罰則は罰金1000バーツ以下となっている。陸運局は「現状に適していない」として、無免許運転を禁錮3カ月以下、罰金5万バーツ以下に、免許不携帯を罰金1万バーツ以下に改正する方針。法案をまとめ、近く閣議に提出する。
陸運局は24日に記者会見を開き、こうした方針を説明。日本と米国の無免許運転に関する罰則を例に挙げ、罰則強化が必要と主張した。
陸運局の方針について、タイのインターネット上には、「警官が無免許運転を見逃す代わりに賄賂を要求するケースが増える」「日米とタイでは経済水準も民度も違う」という批判が広がっている。
世界保健機関(WHO)がまとめた2015年版の交通事故に関する報告で、タイは2013年の人口10万人当たりの交通事故死者数が36.2人(WHO推計値)と世界で2番目に多かった。運転技術や安全意識の低さ、車両の整備不良などが事故を招いているとされる。無免許運転も横行しているが、取り締まりはゆるい。
(newsclip.be 2018年8月26日 21時45分)
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