タイ当局は16日、首都圏の鉄道建設工事の請負会社に対し、22日まで、工事を一時停止もしくは作業時間を変更するよう要請した。バンコク首都圏では複数の都市鉄道路線の建設が進んでいる。こうした工事現場からの粉塵が大気汚染の悪化の一因と判断した。
当局は排ガス規制違反の自動車の摘発にも乗り出し、16日には首都圏の約20カ所で路上検問を実施した。また、首都圏の路線バスのうち軽油を燃料とする車両について、バイオディーゼル混合燃料への切り替えを急ぐ方針で、2月までに燃料を変更するよう都バス公社に指示した。
一方、ガソリンスタンドを展開する民間企業PTGエナジーはバンコク都内の自社ガソリンスタンドでマスクを無料配布する。従業員と顧客を対象に1万5000枚を配布する計画だ。
タイ天然資源環境省公害管理局によると、17日午前のバンコク都内の空気質指数(AQI)は10カ所の主要観測地点のうち6カ所で「健康への悪影響が始まる」とされる100を下回った。13日には全地点で100を超え、一部では「健康に悪影響がある」とされる200を超えていただけに、やや改善したかたちだが、18日からは再度悪化するという予測も出ている。
大気汚染は西部、東部でも観測されている。産業活動のほか、野焼きなどが影響しているもようだ。
17日午前11時時点のバンコク首都圏のAQIはバンコク都バンクンティエン区カンジャナピセーク通り127、ディンデン区ディンデン通り101、バンコク南郊サムットプラカン県プラプラデーン郡121、中部サムットサコン県サムットサコン市170、中部ナコンパトム県ナコンパトム市163、東部ラヨン県ラヨン市121、東部チョンブリ県チョンブリ市101、西部カンジャナブリ県カンジャナブリ市139など。
(newsclip.be 2019年1月17日 11時54分)

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