タイのテレビ報道によると、25日夜、バンコク都内のラチャダピセーク通りにある大手商業銀行、サイアムコマーシャル銀行(SCB)本店前で行われた民主派による反政府集会の現場で発砲が起き、男性1人が腹部を撃たれ重傷を負った。
警察は現場の防犯カメラの映像などから、集会に参加した職業訓練校の卒業生、在学生のグループが対立する学校のグループとトラブルになり、一方が爆竹を投げつけ、他方が発砲したとみて、捜査している。
民主派は軍事政権の流れをくむプラユット政権の退陣、民主的な新憲法の制定、王室改革などを要求し、10月からバンコクなどで反政府集会を続けている。SCBの筆頭株主はワチラロンコン・タイ国王(出資比率23.4%)。
タイでは職業訓練校の生徒らが路上で乱闘したり、対立する学校の生徒を銃やナイフで襲撃する事件が頻発。生徒や巻き添えになった通行人が死傷するケースが後を絶たない。
(newsclip.be 2020年11月26日 17時50分)
