KATEのバンコクガイド管理人ブログ

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タイ王党派が各地で集会、民主派と対決姿勢 日米批判も

タイでプラユット政権の退陣、民主的な新憲法の制定、王室改革などを要求する民主派のデモが相次ぐ中、王室護持、現体制支持を掲げる王党派が27日、タイ各地で数百人から数千人規模の集会を開き、民主派との対決姿勢を鮮明にした。

プミポン前国王、ワチラロンコン国王のシンボルカラーである黄色の服を着た王党派はバンコクのルムピニ公園、中部サムットプラカン県の県庁前、ナコンパトム県の県庁前、南部ナコンシータマラート県の県庁前などで集会を行った。参加者は公務員が多く、一部メディアは、現金をもらった失業者も動員されたと報じた。

ルムピニ公園の集会にはナタポン教育相の妻も参加した。集会指導者は日本とフランスが反王室の活動家の滞在を許しているとして、両国の大使館で抗議集会を行う可能性を示唆した。

王党派はまた、同日午前9時半ごろ、バンコク都内の米国大使館前で小規模な集会を開き、米国政府がタイの内政に干渉していると批判した。集会参加者は、2014年の軍事クーデターの黒幕がタイ王室だというわさを、根拠がないとして退けた。

若者を中心とする民主派は今月14日から、バンコクで連日にように大規模なデモを行っている。政府は15日に非常事態宣言を発令して、5人以上の集会を禁止し、デモ主導者数十人の逮捕、デモ隊への放水、民主派系のオンラインメディアの閉鎖といった強硬策でデモの鎮圧を図った。

しかし、デモが沈静化しないため、22日に非常事態宣言を解除。26、27日に臨時国会を招集し、民主派の要求を与野党で協議する姿勢を見せた。ただ、国会審議では民主派の要求にほとんど応じていない。

プラユット首相は陸軍司令官だった2014年、バンコクで発生した王党派、反タクシン元首相派による大規模な反政府デモをきっかけにクーデターを起こし、タクシン派の民選政権を倒して軍事政権を発足させた。内外の圧力を受け、2019年3月に2011年以来初めての議会下院(定数500)選挙を実施。軍政の傀儡(かいらい)政党であるパランプラチャーラット党、軍政が議員を選任した非民選の議会上院(定数250)などの支持を受け、首相に再任された。

現行憲法下の政体は民主的な衣をまとった半軍政で、同様のシステムだった1980年代のプレム政権に近い。民主派は「今立ち上がらなくては、孫子の代まで封建的独裁政治が続く」として、政権打倒を呼びかけている。
(newsclip.be 2020年10月28日 00時44分)

 

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