タイ政府による新型コロナウイルスワクチンの大規模接種が7日、始まった。60歳以上の高齢者、心臓病、がん、糖尿病、重度の肥満などの基礎疾患がある人、医療ボランティアなどが対象で、初日は986カ所の会場で30万人以上が接種を受けた。
使用するのは英アストラゼネカと中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)のワクチン。
タイ政府がこれまでに輸入調達した新型コロナワクチンはシノバック製650万回分、アストラゼネカ製11万7000回分で、2月下旬に接種を開始、6月6日までに285万5041人が1回の、136万3053人が2回の接種を受けた。今月2日には国内の工場で生産したアストラゼネカのワクチン180万回分が初出荷された。
政府はアストラゼネカとシノバックに加え、米ファイザー、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などからワクチンを入手し、年内に1億回分を調達する目標を掲げている。タイの総人口はタイ人、外国人合わせ約7000万人。
(newsclip.be 2021年6月8日 00時32分)