タイ軍事政権が民主主義や政治に関する言論弾圧を強めている。
18日にはバンコクのタイ国立タマサート大学で予定されていた
独裁政権に関するセミナーを強制的に中止させ、学者、学生ら7人の身柄を一時拘束した。
25日にタイ北部チェンマイ市の国立チェンマイ大学で
予定されていた政治討論会も軍政の圧力で中止に追い込まれた。
国際的な人権保護団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(本部、ニューヨーク)は
こうした動きについて、「タイ軍政は自分たちは独裁者ではないと国際社会に伝える一方で、
大学に介入し、民主主義や人権に関する議論を禁止している」と指摘し、
言論の検閲、批判者の訴追、政治活動の禁止といった弾圧は独裁につながると警告した。