KATEのバンコクガイド管理人ブログ

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【ニュース】タイ、暫定国会議員の資産公開

タイ軍事政権が設置した暫定国会の議員の資産公開が10月上旬に始まり、
議席過半数を占める軍・警察関係者の金満ぶりが話題となっている。

議員のうち純資産額が最も多かったのは、
製糖大手ミトポンシュガー、石炭大手バンプーなどを展開する
ウォンクソンキット財閥の
イサラ・ウォンクソンキット・タイ商業会議所会頭(66歳)で52億2573万バーツ。

最も少なかったのは元商務省幹部で議員中最高齢の
ソムポン・テープシッター氏(88歳)で16万バーツ。

軍・警察高官の金満ぶりには、軍事政権が設置し、
政治・経済の制度改革に取り組む「国家改革議会」の議員や、
軍政と対立するタクシン元首相派前与党プアタイなどから、
資産の出所を調べるべきという声が上がっている。

こうした批判に対し、プラユット首相は10日のテレビ演説で、
「感情的に話したり、気分で決め付けるな」と反論。
「官僚や軍人がなぜこんなに裕福なのか、軍人でなければみな貧乏人、
月給12ヶ月分ならこれだけの額になるはず、
といった声があるが、こういった意見は公正ではない。
相続した財産かもしれないし、不正があれば訴追する」なとど述べた。

プラユット首相は、タクシン派と反タクシン派の抗争による
治安悪化などを理由に5月のクーデターでタクシン派政権を倒した。
今後、暫定国会と国家改革議会を通じて、
政治、社会、経済の改革を進め、両派の抗争を収束させるとしている。
ただ、中低所得者層、地方住民を中心とするタクシン派と、
特権階級、バンコクの中間層などが多い反タクシン派の溝は深い。
資産家ぞろいの将軍たちが貧困層との和解を真剣に模索するのかどうか、
軍事政権の出方が注目されている。