タイ軍事政権のプラユット首相は、15日、ミラノで開かれる
アジア欧州会議(ASEM)首脳会議に出席するため、イタリアに向け出発した。
帰国は、18日の予定。
プラユット首相は、陸軍司令官だった今年5月、
タクシン元首相派の政府と野党民主党など反タクシン派の抗争を理由に、
軍事クーデターで政権を奪取した。
欧米諸国はこれを強く非難し、
民政への速やかな復帰を要求、
タイと高官レベルの公的な交流を停止した。
プラユット首相は今月9日、10日にミャンマーを訪問しており、外遊は2度目。
最近まで軍事政権が続いたミャンマーではリラックスした表情をみせたが、
ミラノでは欧州各国首脳と顔を合わせることになり、気まずい事態も予想される。