タイが日本の新幹線の導入を前提に建設を計画している高速鉄道について、
日本とタイの両政府は、技術や費用に関して来月にも調査を始め、
正式に採用が決まれば、3年後の2018年に建設を始めることで一致しました。
タイ政府は、首都バンコクと北部の観光都市チェンマイを結ぶ
およそ700キロの路線で高速鉄道の導入を検討していて、
先月、日本政府と新幹線技術の活用を検討していくとする覚書を交わしました。
これを受けて26日、バンコクで今後の協力について
話し合う初めての事務レベル協議が開かれ、
国土交通省の志村務審議官が
「タイ側の要請にできる限り応えてスピード感を持って対応したい」と述べました。
協議の結果、日本の新幹線技術を活用した場合のメリットや
建設にかかる費用などについて来月にも両政府で調査を始め、
正式に採用が決まれば3年後の2018年に建設を始めることで一致しました。
日本側は調査チームをタイに送って、
沿線での現地調査などを行うことにしています。
会議のあと、タイのアーコム副運輸相は、
「工事が始まるのは2018年の初めで、
建設には4年から5年かかるだろう」と話しました。
