中国とタイの両政府は21日、
両国を結ぶ高速鉄道の建設に向けた枠組み合意に達した。
まずは今年12月に、首都バンコクから
東北部ナコーンラーチャシーマーまでを結ぶ250キロの建設に着手する。
総工費は1790億バーツ(約5370億円)で妥結した。
タイ運輸相の発言として、外電が21日伝えたもの。
建設費はタイが負担し、中国は技術システム向けの資金を提供する。
中国は「一帯一路」構想を支える重要なインフラの一つとして、
雲南省昆明からラオスを通り、タイへと至る鉄道建設構想を打ち出している。
そのタイ区間として、国境に位置するノンカイと
バンコクを結ぶ総延長873キロの路線が建設される予定だ。
ただ、2015年12月に起工式が行われた後、
プロジェクトはとん挫する形となっていた。
中国側が総工費を5600億バーツと見積もったのに対し、
タイ側が「高すぎる」として反発したためだ。
事業費の負担配分が決まらない中、タイ側は今年3月に計画の見直しを表明。
バンコク~ナコーンラーチャシーマー区間について、
タイ政府が自己調達した資金で建設する方針を
明らかにした(ナコーンラーチャシーマー~ノンカイ区間は建設延期)。
ただ、中国の技術を導入する共同事業との位置付けは変わらないという。
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