タイのプミポン国王の死去を受け、日本企業の現地法人では14日、
工場の操業やテレビコマーシャル（CM）の放映を休止する動きが広がった。
カリスマ的人気を集める国王の死で喪に服すタイの国民感情に配慮した形だ。
キヤノンは、インクジェットプリンターや複合機を製造する3工場の操業を止めた。
写真好きの国王はキヤノンのカメラを長年愛用していたことで知られ、
御手洗冨士夫会長は「深い悲しみに堪えません」との哀悼のコメントを発表した。
ユニ・チャームはおむつや生理用品の工場の操業を休止したほか、
テレビCMを自粛し、インターネット上のブランドロゴの表示を白黒にした。
リコーはプリンターや複写機の工場の稼働を午後2時までとした。
三菱自動車は当面、販売促進イベントの実施を見送ることを決めた。
イオンはイベントでの派手な演出や華美な装飾を見合わせる考えだ。
日産自動車もテレビCMを自粛する。
旅行業界では、タイからの観光客への影響を懸念する声が出ている。
JTBは「タイは1年間喪に服すると聞いている。
訪日客に影響が出るかどうか注視したい」（広報室）と話している。
タイ・バンコク情報サイト「KATEのバンコクガイド」
