東急百貨店は29日、バンコクの高架鉄道BTSナショナルスタジアム駅前のショッピングセンター、MBKセンターに入居する東急百貨店MBKセンター店が2021年1月31日で営業を終了すると発表した。
MBKセンター店は1985年開業。近年は主力の外国人観光客の来店、消費が近隣の商業施設の増加などで漸減していた。今年に入り、新型コロナウイルス感染症でインバウンド需要が激減し、営業継続が困難と判断した。
バンコクには1964年の大丸を皮切りに、1980年代から90年代前半にかけ、東急百貨店、伊勢丹、そごう、ジャスコ、ヤオハンなどの日系小売業が進出した。しかし、1990年代後半以降、セントラル、モール、テスコ、カルフールといった地場系及び外資系の小売り大手に押され、ほとんどが閉店撤退を強いられた。伊勢丹も今年8月末でバンコク店の営業を終了した。
(newsclip.be 2020年10月29日 21時55分)