タツノオトシゴの串焼きが売られている写真が1月下旬、
インターネット交流サイト（SNS）に投稿された。
愛嬌（あいきょう）のある姿で観賞魚として親しまれている
タツノオトシゴが串刺しにされた無残な様子は国民に衝撃を与え、
保護に取り組むタイ政府はこれをきっかけに捕獲禁止に乗り出した。
タツノオトシゴは精力増強に効くと考える中国人に人気があり、
パタヤの水上マーケットで1匹150バーツ（約520円）で販売されていた。
串刺しの写真がSNSなどで拡散し、残酷との批判が高まると、
水上マーケットの運営者は観光地のイメージが傷つくとして販売を禁止した。
タツノオトシゴはワシントン条約で国際取引が規制され、
タイ政府は2016年から南部の海で年3万～4万匹を放流して保護に当たっている。
農業協同組合省のウンポーン漁業副局長は
「タツノオトシゴは海洋生態系の維持に重要」と指摘。
3月にも捕獲禁止に踏み切る方針を示した。
（時事通信社 2018年2月3日 06時15分)
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