タイ政府は5月19日の閣議で経営危機に陥っているタイのナショナルフラッグキャリアであるタイ国際航空(THAI)について破産法に基づいた会社更生手続の申請を行うことを決めた。
プラユット首相は、「非常に難しい決断だった。だが、国と国民にとって最善の手段」と説明した。首相によれば、政府としては、THAIにさらに資金を注入して存続させる、破産させる、破産法に基づいた会社更生手続という3つの選択肢があり、検討の結果、3番目の選択肢にしたとのことだ。
一方、ウッタマ財務相によれば、国営企業政策事務所は19日、THAIを国営企業から外すべく財務省のTHAI株保有率を現在の51.03%から50%未満に引き下げる計画を明らかにした。
(バンコク週報 2020年5月20日)