タイは来年、輸送インフラ整備を一段と加速させる。
同国首相府のソムサック予算局長によると、
政府予算のほか民間資金の調達などにより、
2017年は総額988億バーツ（約3191億円）を輸送インフラ整備に充てる計画だ。
現地紙バンコク・タイムズなどが報じた。
同国は輸出や国内消費、民間投資の回復が見込めないなか、
政府主導のインフラ投資で景気の底上げを図る。
整備総額のうち、総延長555キロの幹線道路整備事業に238億バーツ、
東部パタヤ－マプタプット間などの高速道路事業3件に150億バーツを充てるほか、
バンコク首都圏での10路線の鉄道敷設事業に向けた土地収容に
72億6000万バーツを拠出する。
さらに、政府がカンボジアなど周辺国との国境地域10ヵ所で
進める経済特区（SEZ）での基礎インフラ整備にも33億バーツを充てる。
タイ政府は、インフラ整備事業に向けて民間資金を調達するため、
「タイランド・フューチャー・ファンド」の設立をすでに承認した。
1000億バーツを調達したい考えだ。
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