タイは、鉄道インフラ整備を推進するため、
日本からの投資誘致に向け交渉を進めたい意向だ。
タイのプラジン・ジュントン運輸相は、
プラユット首相が日本を2月に訪問する際、
タイで建設を予定する3路線の計画案を日本政府に提示することを明らかにした。
現地紙バンコク・ポストなどが報じた。
3路線は、ミャンマー国境のメーソットからラオス国境のムクダハンまで同国北部を東西に結ぶ770キロと
工業団地のある中部カンチャナブリから首都バンコクを経由して東部ラヨーンへと続く339キロに加え、
バンコクと北部チェンマイを結ぶ653キロ。
これらは、軍事クーデターで全権を掌握した国家平和秩序評議会が昨年7月に策定した輸送インフラ計画の一部だ。
すべての路線でレール幅1435ミリの標準軌を採用した複線鉄道を開通させる予定という。
ジュントン運輸相は、実現可能性の高さから、
日本側はバンコクとチェンマイを結ぶ路線への投資を選択するだろうとの見方を示した。
タイは鉄道整備に注力するなか、昨年12月、同国内に総延長867キロの鉄道を建設する計画について中国と合意した。
総工費は推定3500億バーツ(約1兆2700億円)とみられている。
タイにとって国内の輸送インフラ整備は、
経済成長の喫緊の課題となっており、
日本をはじめ、韓国もタイの鉄道整備計画への投資に大きな関心を示している。