1月23日、インラック前首相に職務怠慢があったとして過去に遡って首相罷免、
公民権5年停止とするとの弾劾決議案が立法議会で、賛成190反対18をもって可決された。
インラック前政権の目玉政策のひとつ、
コメ質入制度では、不正が横行するとともに、巨額な損失を生むことになった。
このため、同制度を監督する国家コメ政策委員会のトップであったインラック首相(当時)は
対策を怠ったとして責任を問われ、国家汚職制圧委員会(NACC)が立法議会に過去に遡って首相罷免とするよう請求していた。
インラック前首相は、弾劾決議案可決を受けて
バンコク都内で記者会見する予定だったが、
軍事政権側の「協力要請」に伴い会見は中止された。
代わりに前首相は、インターネットに弾劾に抗議する書き込みを行った。
公民権5年停止によって
インラック前首相はこの期間中選挙に立候補したり、
表立った政治活動をしたりすることができなくなるため、
タクシン派にとっては大きな打撃となる。