AAVは2月25日、ノックエア株の過半数を保有するタイ自動車部品大手サミット・グループのオーナー、ジュラーンクーン家とノックエア株の取得に向け交渉中だと認めた。
2月20日に2.28バーツだったノックエアの株価は、買収交渉の情報を受け、2月27日には3.30バーツまで上昇。しかし、3月5日に12.7%、6日に9.9%下げ、6日終値は2.36バーツだった。
ノックエアは2004年、エアアジアのタイ進出に対抗するため、タイ政府系資本とタイ王室系資本が中心となり設立された。当初は筆頭株主であるタイ国際航空の格安部門と目されたが、名門サラシン家出身で創業株主のパティー・サラシン氏が独自経営を続け、タイ航空とはぎくしゃくした関係が続いた。
2013年にタイ証券取引所(SET)に上場し、パティー氏らは多額の上場益を得た。しかしその後は慢性赤字に転落し、2014―2017年に約60億バーツの最終損失を計上。2018年は売上高が前年比6.1%減の138.8億バーツ、最終赤字24億バーツだった。
ノックエアは資金調達のため、2017年と今年に株主割当増資を実施したが、タイ航空は増資に応じず、出資比率が15.9%に低下した。代わってジュラーンクーン家が筆頭株主に浮上している。
(newsclip.be 2019年3月6日 20時18分)

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