タイ国有鉄道（SRT）の総裁と役員会のメンバー全員の解任が2月23日、
官報によって発表された。この突然の人事については、
SRTが進めている鉄道複線化プロジェクトに絡む不正が原因との見方が出ている。
今回の解任は、暫定憲法44条に規定された、
現政権の後ろ盾的存在である国家平和秩序評議会（NCPO）の
議長（プラユット首相）に付与された強大な権限を行使したもの。
首相は、「首脳陣の入れ替えは
SRT運営の効率化のために必要であり、国家改革にもプラスになる」としている。
関係筋によれば、複線化プロジェクトの入札に関して苦情が出ていることから
首脳陣が解任されたとみられるが、調査で不正のなかったことがはっきりすれば、
SRT総裁を解任されたウティチャート氏が総裁に再任される可能性もあるという。
（バンコク週報 2017年2月24日)
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